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自殺者が増加!しんどい今を生き抜くコミュニケーションのコツとは

 

 

 

自殺者が増えている。しんどい今を生き抜くコツとは

厚生労働省と警察庁による「令和2年中における自殺の状況」によれば、令和2年度は自殺者数が11年ぶりに増加し、特に若年層の自殺が深刻化しています。そんな中で、在宅ワークや外出自粛など、仕事や家庭内におけるストレスが増えてきていると考えます。

そこで、この記事ではしんどい今を生き抜くためのコミュニケーションのコツについて、「会話」と「心の立ち位置」の視点で詳しく解説していきます。

 

3つの会話の種類を意識しよう!

コミュニケーションで重要なことは、「会話の種類を意識すること」です。会話の種類を意識することで、コミュニケーションのすれ違いをなくすことができ、会話で疲弊することを防ぐことが期待できます。

それではまず、会話の3つの種類について見ていきましょう。

①価値観(考え方)

会話の1つ目は「価値観(考え方)」です。これは、「こういう時は、こうするべきだ」というように、考え方や価値観でコミュニケーションをしている場合です。

例えば、話し合いのときに「自分が正しい」というような感じで、理詰めで話すひとのようなイメージです。この「価値観」に対して、自分も「価値観」で対抗しようとすると、すれ違いや反発が起きてしまうのです。

②状況

会話の2つ目は「状況」です。これは、「この間こんなことがあった」とか、「ちょっと話を聞いてよ」とか、長い時間をかけてずっと話をしてくるようなイメージです。

例えば、ずっと話が途切れない話好きなひとっていますよね。そのようなときは、「状況」というコミュニケーションをしていると言えます。この場合、本人は何かを解決したいと思っているわけではなく、「ただ話を聞いて欲しいだけ」という場合もあるのかもしれません。

③感情

会話の3つ目は「感情」です。これは「楽しい」や「腹が立つ」など、会話の中で感情を表現できている状態です。

例えば、感情表現が豊かなひとや感受性が強いひとは、よく「感情を表す言葉」が出てきませんか?話をしていて「楽しい!」と思えたり、心が揺さぶられたりするときは、「感情」でコミュニケーションをしているからだと言えます。

 

4つの心の立ち位置を意識しよう!

心の立ち位置とは、アメリカの精神科医フランクリン・アーンスト氏が考案した「OK牧場」という理論から見ていくことができます。一言で言うと、「自分と他人(あなた)のことをそれぞれどのように思っているか?」ということです。

OKとは「価値がある」、NOとは「価値がない」という評価だと定義します。そして、心の立ち位置は全部で4通りとなります。それでは、ひとつずつ詳しく解説していきます。

1.OK-OK(オッケーオッケー)

OK-OKは、「自分は価値があるし、あなたも価値がある」と思っている状態です。この立ち位置だと、お互いに敬意を持ち、価値ある存在としてコミュニケーションを取ることができます。ストレスのないコミュニケーションの実現のために、理想的な状態だと言えます。

2.OK-NO(オッケーノー)

OK-NOは、「自分は価値があるけれど、あなたは価値がない」と思っている状態です。これは、「自己中心的で自分勝手な立ち位置」と言えます。自分のことを優位だと思っているため、人に対して批判的で、攻撃的になってしまいがちです。

3.NO-OK(ノーオッケー)

NO-OKは、「自分は価値がないけれど、あなたは価値がある」と思っている状態です。これは、「自己否定的な立ち位置」だと言えます。誰かと自分を比較して、自分を低く評価してしまうため、嫉妬や羨望といった感情が生まれやすい傾向があると考えます。

4.NO-NO(ノーノー)

NO-NOは、「私は価値がないけれど、あなたも価値がない」と思っている状態です。これは、「自分も他人も信じることができない」というような、世の中に絶望しているような状態です。そのため、自暴自棄になったり他人のことなんてどうでもいいと思ってしまうかもしれません。

 

自殺が増えている今を生き抜くコミュニケーションのコツとは

自殺が増えている今の時代は、いかにストレスを少なくして生きていくかが重要だと考えます。では、なるべくストレスを溜めずに生きていくためには、どのようなコミュニケーションを心がければ良いのでしょうか?

実は「会話の種類」と「心の立ち位置」を意識するだけで、誰でもできるコミュニケーションの3つのコツがあるんです。それでは、詳しく見ていきましょう。

1.「価値観」には否定も肯定もしない

「価値観」に対しては、否定も肯定もしないことが重要です。具体的には、誰かが価値観でコミュニケーションをしてきたら、「あなたはそう思われるのですね」と思うようにしましょう。

誰かの価値観に対しては、つい反論したり、自分の意見を通したくなったりしますよね。でも、そうやって反応するから、いざこざが起こってしまうのです。価値観は、ひとりひとり違います。だからこそ、価値観には否定も肯定もしないことが、ストレスのないコミュニケーションのためには重要なのです。

2.心の立ち位置はOK-OKを心がける

自分自身の心の立ち位置は「OK-OK」が望ましいです。自己中心的や自己否定的な心の立ち位置だと、どうしてもストレスがかかってしまいます。そうではなくて、「OK-OK」の心の立ち位置でいることで、心が安定してきます。「OK-OK」の立ち位置でいれば、自分にとっても相手にとっても、心地良い健全なコミュニケーションができるのです。

3.感情を使ったコミュニケーションをする

コミュニケーションで大事なことは、「感情を使うこと」です。感情を使うことで、信頼関係を築くことができます。

例えば、誰かのために何かをしたとき。「ありがとうございます!」と言われたり、「嬉しい!」と言われたりしたら、心が温かくなって嬉しくなりますよね。だからこそ、感情を相手にきちんと伝えることが重要です。このように、感情を使ったコミュニケーションをすることで、信頼関係を築くことができます。

 

いかがでしたか?今回は「自殺者が増加。しんどい今を生き抜くコミュニケーションのコツとは」という内容を書いてきましたが、自分がどのようなコミュニケーションをしているのか。また、この時代をなるべくストレスなく生き抜くコミュニケーションのコツが、具体的にイメージできたのではないでしょうか。

 

もし、人間関係でストレスを感じることがあれば、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

<出典>

・厚生労働省自殺対策推進室/警察庁生活安全局生活安全企画課「令和2年中における自殺の状況」

・フランクリン・アーンスト「OK牧場」

娘がうつ病息子がうつ病死にたい自殺
まつお けいすけ

まつおけいすけ

全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー 中学時代いじめを受け、毎日死ぬことばかり考えていたとき担任の先生に救われました。 今度は私が『心の居場所がない人たちの居場所になる!』と決め、プロの心理カウンセラーになりました。現在は福岡でカウンセリングやメンタルの講師等、心に寄り添う活動をしています。夢は『自死をなくすこと』です。