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気分が下がりがちなテレワーク,背筋を伸ばして心身すっきり。

2021/07/23

新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークや時間差出勤になった方も多いのではないでしょうか。

つい自宅にこもりがちにな生活になり、以前は感じることがなかった心や体の不調に悩まされることはありませんか?

この記事では、私たちの身体を支える姿勢とのつながりについて解説します。

テレワークと私たちの身体

テレワークなどで家にいる時間が長くなると、どうしても身体が縮こまってしまいますよね。

筋肉のこわばりは、身体の柔軟性を奪ってしまうため、身体の可動範囲も狭くなってしまいがちになります。

長時間の携帯やパソコンの使用が続くと、猫背や身体の重心のぶれに繋がり、肩こりや腰痛の原因にもなる可能性があります。

そして、姿勢が悪くなると、血流が悪くなり、疲れやすくなってしまう原因にもなります。

身体が疲れてしまうと筋肉の力も弱まり、良い姿勢を保つのが難しくなります。

姿勢が気分と関係している?

私たち身体のこわばりや姿勢は、さまざまな不調を引き起こすことがありますが、

実は身体だけではなく、気分にも影響しているのです。

具体的な例を挙げてみると、

  1. 姿勢が悪くなると呼吸が浅くなり、酸素量が薄れ、脳の回転が遅くなる(イライラの原因)
  2. 呼吸の浅さが原因で、自律神経の乱れを引き起こす可能性がある(不眠、だるさ、頭痛、ほてり、等によるストレスの原因)
  3. 前かがみの姿勢が、太陽光を取り込みずらくする(セロトニンの不足で憂鬱になる原因)

などが挙げられます。

姿勢の悪さ+呼吸の浅さ=イライラの原因

肩が前に入り姿勢が悪くなると、息が通る道が狭くなり知らぬ間に呼吸が浅くなってしまっている時があります。さらに、呼吸が浅くなると脳に取り込まれる酸素量が少なくなり、ぼーっとしたり、頭の回転が遅くなってしまったりと、仕事のペースに影響が出てしまう可能性があります。

なかなか作業のペースが上がらず、イライラしてしまったことはありませんか?

集中力不足を気づかない内に増やしていたのは、姿勢だったのかもしれません。

姿勢の悪さ+自律神経の乱れ=不眠やだるさなどからのストレス

呼吸が浅くなると自律神経の一つである交感神経の働きが強まり、身体がリラックスできずに不眠や他の症状の原因となる恐れがあります。

夜に目が覚める・だるくて仕方がない・頭痛が続くなど、自律神経の乱れからくる症状がストレスの要因になり、さらに新たな症状をもたらす可能性もあります。

不眠により身体が休むチャンスを奪われてしまい、次の日のパフォーマンスに影響が出ることにもなり得るのです。

姿勢の悪さ+太陽光の妨げ=セロトニン不足による憂鬱感

セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれていて、精神の安定・ストレスへの対処・脳を活発に動かす、などを司っている大切なホルモンの一つです。

セロトニンは太陽の光を浴びることによって、私たちの体内で生成されます。他にもセロトニンを摂取する方法がありますが、私たちの精神状態に影響を与える太陽光はうつ病や精神的な疾患にも良い影響を与えてくれるのです。日光浴をしたり、木陰で休んだりするだけ気分が晴れ晴れとするのはそのおかげ。

目から入る日光から脳が刺激を受けるので、背中を丸めて姿勢を悪くすると、効果を受けづらくなってしまいます。

姿勢を改善して、気分を上げる

「いつも姿勢を良くしていなければならない」、とプレッシャーに感じる必要はありません。まずは仕事を始める前のほんの一瞬だけ、「私の姿勢どうだろう?」と時々自分の姿勢をチェックしてみてください。

もちろん、歯を磨く時、電車に乗っている時、キッチンに立っている時、食事をしている時でもOK。習慣にしやすいタイミングで行うことが大切です。

その上で、やはりテレワークの時は休憩を取ることを忘れてしまうことも多いです。長時間集中している時こそ、ときどき背筋を伸ばし顎を引いてみると、呼吸も楽になり集中力が上がって、ますます作業に集中出来るかもしれません。

筋トレやヨガをして身体を支える筋肉を鍛えることも、習慣的に姿勢を良くする方法のひとつです。同時に身体に取り入れる酸素量を増やし、頭をすっきりさせるだけでなく、ストレス解消にも効果が期待できます。

まとめ

姿勢によって、私たちは心身ともに多くの影響を受けます。

姿勢が悪くなることで呼吸が浅くなり、その浅い呼吸は脳の運動に必要となる酸素量を減らして、交感神経・副交感神経の乱れを引き起こしやすくします。それらが頭痛や腹痛などの身体的ストレスに繋ることもある。また同時に、姿勢が悪くなることは、セロトニン(幸せホルモン)を生成する元となる日光を遮ってしまうことにもなります。

姿勢を良くするためには、1日の中でときどき自分の姿勢を意識してみることが良いでしょう。軽い運動やヨガを取り入れてみるのもとても効果的です。

曇りがちだった気分が、背筋をすっと伸ばすことによって晴れ晴れとしてくるかもしれません。

出典:

干葉大学医学部教授 福田康一郎 著 Web講座第9回 「酸素と生命の維持:「いのち」と呼吸」https://www.m.chiba-u.ac.jp/cooperation/web_lecture/info_1_10.html/

九州栄養福祉大学・東筑紫短期大学 キャリア教育推進支援センター長・講師 中村 吉男 著 「ストレス反応とストレスコントロール」

http://www.hcg.ac.jp/career_information/sutoresuhannou.pdf

日本成人病予防協会 著 「呼吸 ~ストレス解消法~」

https://www.japa.org/tips/kkj_1007/

サムネイル:

https://www.pexels.com/photo/man-in-black-sweater-sitting-on-brown-wooden-chair-4100670/

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Uni提携コラムニスト

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