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心を整えるための、感情の寄り添い方3ステップ!

「感情」って、なんだ?

感情には、「本物の感情」と「ニセモノの感情」がある。

あなたは、「感情」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべますか?

楽しい、嬉しい、モヤモヤする、不安、イライラ、嫉妬、恐怖心など、たくさんあります。

それらに日々振り回されることもあるかもしれません。しかし、実は感情には「本物」と「ニセモノ」があります。そして実は、本物の感情は4つだけ、その他の感情はニセモノの感情です。

本物の感情は、「消える(「楽しい、嬉しい」に関しては、増える)」という特徴があり、ニセモノの感情は、「増える」という特徴があります。

 

<本物の感情>・・・楽しい(嬉しいも、ほとんど同じ意味)、怖い、悲しい、腹が立つ

<ニセモノの感情>・・・嫉妬、比較、イライラ、劣等感、モヤモヤ、不安、恨み・・・

 

例えば、本物の感情の「悲しい」とは、「悲しい気持ちを我慢しないで、出す」ということです。悲しくて泣いて、スッキリするようなイメージです。そして、ニセモノの感情の「嫉妬」とは、「いつも誰かに嫉妬してしまう状態から抜け出せない」というイメージです。

 

このように、心を整えるためには、感情を理解することはとても重要です。

 

感情に振り回されてしまうひとの特徴

 

あなたの周りに、ちょっとしたことで感情的になったり、その日によって感情の起伏が激しいひとっていませんか?

 

そういうひとのように「感情に振り回されてしまうひと」には、ある特徴があります。それは「心を整える方法を知らない」ということ。感情に振り回されるひとは、心に余裕がなく落ち着きもありません。

それはどうしてでしょうか。

私は「ニセモノの感情を持ち続けているから」だと考えています。

ニセモノの感情は、「増える」という特徴があるとさきほど書きましたが、それは「ニセモノの感情で、心が窮屈になっていく」ようなイメージです。

 

 

感情をコントロールできるひとの特徴

感情に振り回されてしまうひとがいる一方で、そうではないひともいます。どんなことが起きても決して感情的にならずに、客観的な判断や行動ができるひとです。このように、感情をコントロールできるひとの特徴は、「ニセモノの感情をうまく手放しているひと」です。

 

誰でもイライラしたり、不安に思うことってありますよね。

 

大切なことは「心をニセモノの感情に支配されないこと」です。感情をコントロールすることで、心を整えることができるのです。

 

 

心を整えるとは、どういうこと?

 

心のガス抜きをすること

心を整えるとは、どういうことか。ここでは「心は満員電車」だと想像してみてください。心のガス抜きとは「満員電車ではなく、空いてて座れる電車に乗ること」です。いつも満員電車に乗っていると、息苦しくて疲れますよね。心も同じで、ニセモノの感情をどんどん大きくしてしまうと、どんどん息苦しくなってしまいます。そうならないためにも、心のガス抜きをして、心を「空いてて座れる電車の状態にすること」が大切です。

 

 

心の空気を入れ替えること

心を整えるためには、「心にいつも新鮮な空気を循環させること」が重要です。心が満員電車だとすると、窓を開けて電車内の空気を定期的に入れ替えるようなイメージです。例えば、いつも同じようなニセモノの感情を持ち続けてしまうひとは、心の反応がいつもと変わっていない=心の窓が閉まっている状態だといえます。窓を閉めっぱなしだと、空気がだんだんと悪くなってきますよね。だからこそ、ニセモノの感情を手放すことで、悪い空気を排出し、心の空気をキレイにすることができると私は考えています。これが、心を整えることにつながってきます。

 

 

心に余白をつくること

心を整えるということは、「心に余白をつくること」だと定義します。心の余白とは、「心に余裕を持つ」ということです。例えば、いつも何かに追われてしまう感覚があったり、いつも焦ってソワソワしたりしていると、心が休まることができません。これは、「心ががんばりすぎている状態」なのかもしれません。そうではなく、ちょっと一息ついたり、自分の心臓の鼓動を感じてみたり、生きていることに感謝してみたり。あなたの心の声に耳を傾けることが「心に余白がある」状態だと考えます。心に余白があれば、がんばりすぎずしんどいときはひとやすみをして息を整えることができるように思います。心を整えるためには、心に余白をつくることが大切です。

 

 

心を整えるための、感情の寄り添い方3ステップ!

1.ニセモノの感情を手放す

心を整えるためには、「ニセモノの感情を手放すこと」が大切です。ニセモノの感情を手放すといってもなんだか難しそうに聞こえますよね。でも、実は誰でもできる方法があるんです!それには「本物の感情の性質」を利用します。不快な感情を感じたとき、「怖い、悲しい、腹が立つ」の3つの中で、どの感情がしっくり来るかを感じてみてください。なぜなら、ニセモノの感情の中に、本物の感情が隠れているからです。ニセモノの感情の中に隠れた「本物の感情」に寄り添うことが、心を整えるための第一ステップです。

2.本物の感情を表出する

本物の感情は、「消える」という特徴があります。ここでは、「怖い」「悲しい」「腹が立つ」それぞれの感情について、どのように寄り添えばよいかを解説します。

<本物の感情に寄り添い、表出する方法>

・怖い:我慢せずに、怖さを感じる。怖くていいよ、と自分に許可を出す

・悲しい:悲しい気持ちを思いきり感じる。泣くことも効果的。悲しくていいよ、と自分に許可を出す。

・腹が立つ:腹が立つという感情は、自分が理不尽な扱いをされたとき、それを跳ね返す原動力となる大切な感情。「私は〇〇が、腹が立つ」という風に、言葉に出す。書く。腹が立つパワーを感じながら、タオルを絞るなど、体の中から外に出すイメージ。

このように、本物の感情に寄り添い、きちんと表出することができれば、その感情にとらわれることが減少するでしょう。例えば、「嫉妬」というニセモノの感情に、実は「誰も私のことを見てくれなくて、かなしい」という本物の感情が隠れていたとします。そして、「悲しい」気持ちを思いきり感じて、泣いたらスッキリ。このとき、心の中で何が起きているのでしょうか。これは「悲しい感情が消えた」と同時に、悲しい感情にこびりついていた「嫉妬」という感情も、一緒に消えたと考えることができます。これが、心を整えるときに起こる「感情の浄化作用」だといわれています。

3.自分の心をハグしてあげる

ニセモノの感情の中にある「本物の感情」を表出し、ニセモノの感情が消えたあとは、「自分の心をまるごとハグしてあげる」ことが大切です。これは、心を整えたあとの、心のアフターケアのようなもの。ニセモノの感情を手放すことができたということは、これまで一生懸命ニセモノの感情を抱えて生きてきたということです。その荷物を手放すことができた自分を、たくさん褒めてあげてください。自分の心に「これまでよくがんばったね!偉かったね!」と言いながら、ハグしてあげる感じです。そうすることで、心が安定し、心に余裕が生まれ、心の余白ができます。自分の心をハグしてあげることは、心を整える仕上げのワークなのです。

いかがでしたか?

今回は、「心を整えるための、感情の寄り添い方3ステップ!」について解説しました。心の整え方がわからない方でも、心を整えるとはどういうことなのかが理解していただけたのではないでしょうか。

そして、実際に行える心を整えるための、感情に寄り添う方法3ステップをお伝えしました。今回紹介した方法は、誰でもすぐにできる方法です。最初は難しく感じるかもしれませんが、やっていくうちにだんだん慣れてくると思うので、ぜひ試してみてくださいね!

まつお けいすけ

まつおけいすけ

全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー 中学時代いじめを受け、毎日死ぬことばかり考えていたとき担任の先生に救われました。 今度は私が『心の居場所がない人たちの居場所になる!』と決め、プロの心理カウンセラーになりました。現在は福岡でカウンセリングやメンタルの講師等、心に寄り添う活動をしています。夢は『自死をなくすこと』です。