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瞑想が楽しくなる音。集中、リラックス、目的に応じて音楽を選んで

2021/07/23

 

 

 

心を「今」に向け、雑然とした思いやストレスを緩和することができる瞑想(メディテーション)。瞑想によって心身にもたらされる健康効果は、一般的にも知られるようになってきました。 

  

 


「瞑想(メディテーション)を習慣にしたいけど、続かない」という方、いるかと思います。
何もしないで目を閉じるという経験は、日々を忙しなく生きる私たちにとってはイレギュラーなものです。周囲の雑音が心の雑念に変わり、集中が途切れ、閉じている瞼の重みにすら違和感を感じてしまい、たまらず目を開けてしまう…なんてことすらあります。
初めての瞑想から100%集中できる方は滅多にいないはずです。

  

 


本記事では、日常に瞑想(メディテーション)を取り入れやすくなる、リラックス効果のある瞑想向きの音楽をご紹介していきます。

  

 


瞑想中に音楽を聞いてもいいの?  

 

「そもそも瞑想って静かな場所でするものではないの?」という疑問をお持ちの方がいるかもしれません。瞑想では自身の心の波を静かに抑えますが、必ずしも周囲が静かである必要はなく、瞑想の導入に音楽を利用するのも一つの方法なのです。

  

 


例えば、人によっては完全な静寂では物事に集中できないこともあります。「静かな図書館よりもある程度話し声のするカフェで勉強したい派」の方は意外と多い印象ですが、瞑想でも同じことが言えます。

  

 


「音を聞くこと」は初心者の瞑想導入に最適!

自分の心を静かに保ち、周囲の音を客観的に聞くことで得られる新鮮な感覚は、瞑想(メディテーション)の気持ちよさのひとつでもあります。慣れてくると、屋外の雑音の中でも瞑想を楽しむことは十分可能です。

  

 



一方、音楽ありの瞑想では「音楽を集中して聞くこと」に意識が集中されます。特定の一点に集中することは瞑想状態を作るために頻繁に使われる手段です。「一定時間 意識を集中させるのが難しい」という方は、“音を聞くこと”を全身全霊で行うことで、瞑想の体感を得られやすくなります。

  

 



音で瞑想状態に誘う“サウンドバス瞑想”というジャンル

瞑想音楽について語る上で、触れておきたいのがサウンドバス瞑想という初心者におすすめの瞑想。瞑想と脳科学の結びつきが証明され一般にも普及し始めた、比較的新しいジャンルです。

  

  

 

 


日本語に直訳すると“音浴”という意味を持つサウンドバス。リラックスした状態でクリスタルボウルなど楽器の振動音に身をゆだねる瞑想方法です。

“音”を浴びるうちに心身共に深いリラクゼーションに導かれ、エスカレーターのように瞑想のリラックス効果を体験することができることから、近年人気が高まっています。

  

 

  

 

瞑想におすすめの音、3パターン

「脳科学と瞑想の結びつき」と書きましたが、瞑想の研究は近年ますます活発に行われています。医療機器の進歩から脳の状態を精密に観察できるようになり、瞑想中の脳について新事実が次々と明らかになりました。

  

 

本章では、瞑想中の脳にリラックス効果をもたらす、おすすめの音楽をご紹介していきます。

  

 


「ボウル」の振動を使ったサウンドバス・ミュージック

「ボウル」という楽器は耳慣れないかもしれません。シンギングボウル、クリスタルボウルなど、材質によって種類がありますが、器状の楽器のことを「ボウル」と呼びます。

  

 



シンギングボウルは、金・銀・水銀・銅・鉄・錫・鉛などの金属を混ぜて作られており、チベットで伝統的に用いられてきた仏具です。水晶で作られたボウルはクリスタルボウルと呼ばれ、こちらは30年程度の浅い歴史の楽器。

これらのボウルは、先ほどお伝えしたサウンドバス瞑想でもよく使われます。

スティックでボウルを叩いたり縁を撫でる時に奏でられる独特な振動音は、覚醒状態の脳を休める効果があることが脳波の研究で明らかにされています。

  

 



シンプルな見た目とは裏腹にとても奥深い楽器で、間違った方法で演奏すると音酔いしてしまうこともあるのだそう。
 

 

瞑想にメリハリを持たせる「ティンシャ」


「なんとなく始まり、なんとなく終わる瞑想」に「これ、できてるの?」と疑問を感じている方。集中力を高める音を前後に聞くことで、もっと瞑想に取り組みやすくなるかもしれません。

 



ヨガや瞑想の経験がある方にとっては、比較的おなじみなティンシャ。小さいシンバルのような形のベルで、キンと澄んだ音が鳴ります。ティンシャもシンギングボウル同様、チベット生まれの仏具の一つで、サウンドバス瞑想にも取り入れられています。

ティンシャを単独で瞑想に使う場合、2つのタイミングがあります。

 

ひとつは、瞑想を行う前にティンシャを使い「今ここに意識を集中させる」「部屋のモヤモヤした状態を浄化する」イメージを作ること。もう一つは瞑想の終わりにティンシャを使い「瞑想からの目覚め」を意識することです。

はじめと終わりにティンシャを使うことで、瞑想(メディテーション)にメリハリを持たせることができます。ティンシャは通販などで実物を購入することもできますが、まずは瞑想用の音源などを使って手軽に取り入れてみることをお勧めします。

 


雨の音、炎の音「自然音でリラックス」

雨の音って、大きな音量でも不思議と心が落ち着くことはありませんか?
他にも波の音、薪を燃やす炎の音など、自然界に存在する音には例えようのない安心感があります。一見、一定のリズムのように感じられる自然音ですが、実は不規則な揺らぎがありることがわかっています。

 

“規則”のなかに“不規則”が調和した、自然界に多く存在する音。「1/fゆらぎ」と呼ばれ、近年研究が進められています。まだ科学的根拠が薄い「1/fゆらぎ」ですが、興味深いことに私たちの心臓の音にも「1/fゆらぎ」は読み取れるのだそう。

 



未だ説明がつかずとも、正体不明な心地さ、これは瞑想に利用するのにぴったりです。YouTubeなどで検索すると『焚き火連続10時間』など、なんだかぱっと見マッチョなタイトルの動画がたくさんヒットします。しかし聞いてみると、不思議な安心感に包まれます。瞑想だけでなく、勉強やお仕事にもおすすめ。

 

 



瞑想(メディテーション)に取り組みながら「これで合っているの?」「自分は瞑想が不得意かも…」と感じてしまう方は、とても頑張り屋さんだと思います。

 



心地よい音に身を任せながら、リラックスして瞑想を楽しんでみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 




出典元:日本クリスタルボウル協会HP

東京大学研究成果「学ぶほど頭がよくなる仕組みがわかった 」  

サウンドバス、サウンドバス瞑想
uni-ayumisuzuki

すずきあゆみ

東京都在住。全米ヨガアライアンスRYT200修了 画家、WEBライター、料理講師など、すきなことを満遍なくやって生きています。 子供の頃から沈思黙考がすきで、瞑想が日課です。 世界史ファン、インド哲学好き。知りたい欲がいっぱいです。もっともっと勉強します!