長引くコロナ禍において、メンタルヘルスケアツールの一つとして世界的に注目を浴びている「マインドフルネス」。米国での市場はまさに1000億円を超えるとも言われています。
実際にどこかでマインドフルネスの話を聞いたことある方や、本屋さんでマインドフルネス関連の本を手に取ったことがある方も多いかもしれません。
本記事ではマインドフルネスとビジネスパーソンの素質についてお伝えしていきます。
目次
マインドフルネスが世界中のビジネスマンから注目されている
1、きっかけ
マインドフルネスのビジネス界進出のきっかけの一つとなったのが世界的有名企業であるGoogleです。
Googleが社員研修にマインドフルネスの実践を取り入れた結果、社員のメンタルヘルスの向上や、作業効率や共感能力が上がったといった結果が報告されました。その後も、フェイスブックやパタゴニアといった有名企業も次々とマインドフルネスを取り入れていきました。
この世界的な流れを受けて、日本でも徐々に注目が高まり、社員への福利厚生としてヨガやマインドフルネスを取り入れる企業が増えてきています。
実際にヤフーやソニーグループ、カルビー、東急不動産などの日本を代表する企業が社員へのメンタルヘルスケアの一環としてマインドフルネスを導入しています。
マインドフルネスでビジネスパーソンとしてのスキルを培う
1、ビジネスパーソンにとって大切な素質である共感能力とは
マインドフルネスを実践することによって得ることのできる効果は色々とありますが、中でも共感能力の向上がビジネスにおいては重要になっていきます。
働いていく上で自分以外の誰かと一緒に仕事を遂行していく場面は多くありますよね。
ときには自分がリーダーになったり、あまり得意ではない人とチームを組んで仕事を行う場合もあるでしょう。また顧客の立場になって物事を進める場面も多くあります。そんな時にビジネスを成功させる鍵となるのが「共感能力」です。
そもそも共感とは他者と同じ感情が起こることとされていますが、時に「同情」と間違えられがちです。
ビジネスの場面で考えると、大事なプレゼンの場で失敗した同僚がいた際に、あれだけ準備したのに失敗してしまって悔しいなぁといった他者と同じ感情が起こることが「共感」であり、 大事なプレゼンなのに失敗してかわいそうだなぁと思う事はただの「同情」になるのです。
2、マインドフルネスと共感能力の関係性
ではなぜマインドフルネスが共感能力を高めることに役立つのか?
その理由は脳にあります。
私たちの脳にある島皮質と呼ばれる部位が共感と自己認識(いわゆる自分自身の内側を観察し認識すること)の両方に関わっていて、島皮質が活発な人ほど自己認識も高く、共感能力が高い傾向にあると言われているのです。
そして、この自己認識こそがマインドフルネスの練習で培うことができる一つなのです。
つまり、マインドフルネスの実践で自己認識を高める→脳の島皮質の活性化が促される→島皮質の働きによって共感能力も向上するという相乗効果が期待できます。
自分への認識と、相手への共感が脳の同じ部位に司られているってなんだか面白いですよね!
マインドフルネス瞑想で自己認識と共感能力を高めよう
マインドフルネス瞑想のひとつにヨガニードラ(ボディスキャン)という方法があります。
ヨガニードラ(ボディスキャン)では、一瞬一瞬ごとに自分の身体に気づきを向けていくので、自分の内側の感覚に関して、敏感に意識することができるようになっていきます。それが先ほど出てきた「自己認識」を高めてくれるのです。
自己認識を高めてくれるということは、同時に共感能力の向上にもつながります。
1、HOW TO ヨガニードラ(ボディスキャン)
ヨガニードラ(ボディスキャン)はマインドフルネスをベースとした治療法のひとつであるマインドフルネス低減法(MBSR)でも実践されているとてもポピュラーなマインドフルネス瞑想であり、初心者の方にもおすすめです。
では、そのやり方を簡単にご紹介します。
・体をスキャンする
仰向けで横になれたら、まずは足の爪先に意識を向けてみましょう。そのまま、足、膝、太もも、お尻、腰、背中、お腹、胸、肩、首、最後は顔の順番で意識を向け続けていきます。
・情動をスキャンする
次は自分の内側に意識を向けて、今の自分の中にどんな情動や気持ちがあるのか観察していきましょう。怒りや焦り、喜び、嬉しさ、落ち着き感があるかもしれないし、逆に情動がないということに気づくこともあるでしょう。気づきを向けながら、呼吸を続けて少しずつ心を落ち着かせます。
時間に余裕がある方は20分程かけて丁寧に行うのがおすすめです。
マインドフルネスとビジネスパーソンにとって大切な素質である共感能力の関係、いかがだったでしょうか?
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出典元:共感喚起過程と感情的結果、特性共感の関係 ― 性の類似度、心理的重なりの効果(2005 登張真稲)パーソナリティ研究
Search Inside Yourself 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法(2016 チャンディー・メン・タン)英治出版株式会社
東洋経済オンライン 生産性も向上「マインドフルネス」注目の背景