Now Loading... Now Loading...

自殺者が増加!だからこそ自己肯定感を高めよう!

2021/08/19

 

 

心の健康のキーワード「自己肯定感」って何?

厚生労働省と警察庁による「令和2年中における自殺の状況」によれば、令和2年度は自殺者数が11年ぶりに増加しました。自殺の原因は、健康問題や人間関係、経済的な問題など複数の要因が連鎖して起こると言われています。

このように、複雑な要因が絡む自殺を防ぐためには、まずは「心の健康」が大切だと考えます。そして、心の健康に欠かせないのが「自己肯定感」なのです。そこで、この記事では「自己肯定感とは何か?」そして、「自己肯定感を高める方法」について解説していきます。

 

自己肯定感とは「自分は価値がある存在だ」と思える感覚

自己肯定感とは、「自分は価値がある存在だ」と思える感覚のことです。例えば、自己肯定感を心の中にある「家」だとします。もしも嵐の中をテントで過ごすとしたら、とても不安ですよね。でも、コンクリートでできたビルの中なら、安心して過ごすことができるのではないでしょうか。このように、自己肯定感とは「自分の心の中にある安全で安心な居場所」のようなイメージです。

自己肯定感が低いとどうなるの?

「自己肯定感が低い」とは、自分のことを「価値がある存在だ」と思えない状態です。そのため、誰かと自分を比較して自己嫌悪になったり、なんでも自分のせいだと思い込んで自分を責めたりしてしまうかもしれません。その結果、自分のことを大切に扱うことができなくなる可能性があります。

自己肯定感は高めることができる

自己肯定感は、自分自身で高めることができます。「自己肯定感を高める」とは、「思考の習慣を変える」ということです。

例えば、今までは失敗したら「自分はダメな人間だ」と思って落ち込んでいたとします。その思考を「この失敗のおかげで、自分はもっと成長できる!」と思えたのなら、これは「自分のことを価値がある存在だ」と感じている証拠です。失敗をした自分を「ダメな存在」ではなく、「もっと成長できる」という前向きな存在だと思えているのです。

このように、自己肯定感は「思考を変えること」で高めることができます。

 

自己肯定感を高める3つのメリット

では、自己肯定感を高めるとどうなるのでしょうか?ここでは、自己肯定感を高めることによる3つのメリットを解説していきます。

①自分を責めなくなる

自己肯定感が高い状態だと、「自分を責めなくなる」ということが期待できます。自分を責めてしまう時は、自分のことを「価値がないダメな存在だ」と思っているからだと考えます。だからこそ、自己肯定感を高めて自分のことを「価値がある存在だ」と思っていれば、自分を責めなくて済むかもしれません。

②自分を認めることができる

自己肯定感が高いと、「自分を認める」ことができるようになります。例えば、ミスや失敗をしたとき。自己肯定感が低いひとは誰かのせいにしたり、自分が悪いと思って落ち込んだりするかもしれません。

一方、自己肯定感が高いひとは、失敗の中から成長するための気づきを得たり、ミスを教訓にして再発防止策を考えたりします。失敗した今の自分を認めることで、次に進むことができるのです。このように、自己肯定感が高ければ、等身大の自分を認めることにつながります。

③心の健康を保つことができる

自己肯定感は、心の健康を保つためにはとても重要だと考えます。心が健康な状態とは、「心の中にストレスや不快な感情が少ない状態」だと定義します。自己肯定感が高ければ、ストレスや不快なことが多少あったとしても、前向きに捉えることができます。そのため、心を健康な状態のまま保つことができるのです。

 

自己肯定感を高める方法

それでは、自己肯定感を高めるためにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、誰でもできる自己肯定感を高める方法について、解説していきます。

自分で自分を褒める

自己肯定感を高めるためには、「自分で自分を褒める」という方法が効果的です。

例えば、うまくいったことがあったとき。自分で自分を「よくやった!」と褒めてあげましょう。自分で自分を褒めることは、「自惚れる」や「調子に乗る」ということではなくて、きちんと自分のことを「承認してあげる」という大切な習慣です。自分自身の成果をきちんと承認することで、自分の存在を「価値あるものだ」と感じることができ、次の目標に進む原動力になるのです。

誰かに自分のことを褒めてもらう

自分で自分を褒めることと同様に、「誰かに褒めてもらう」ことも重要です。

例えば、自分にとって嬉しいことは、自分だけで喜ぶよりも誰かに褒められた方がもっと嬉しくなりますよね。このように、誰かに「自分のことを褒めて!」とお願いするようなイメージです。自分だけではなく、誰かに褒められることで、自分の価値をさらに強く感じることができるのです。

小さな成功体験を積み重ねる

自己肯定感を高めるにあたり、日常生活の中で「小さな成功体験を積み重ねる」ということも重要です。

例えば、「朝時間通りに起きれた」や「約束をきちんと守れた」など、誰でもできるくらいの小さな成功体験で良いのです。ここで大切なのは、「自分はできる!」という小さな成功体験の積み重ねが、心の中に「安全で丈夫な家を作ることにつながる」ということです。土台がしっかりしていなければ、家を立てることはできませんよね。その土台を固めることこそが、「自己肯定感を高めること」なのです。



いかがでしたか?今回は「自殺者が増加!だからこそ自己肯定感を高めよう!」という内容を書いてきましたが、自己肯定感を高める重要性を知って頂けたのではないでしょうか。自己肯定感を高めるためには、思考の習慣を変えることが重要です。ぜひ、試してみてくださいね。



<出典>

・厚生労働省自殺対策推進室/警察庁生活安全局生活安全企画課「令和2年中における自殺の状況」

・TA TODAY「最新交流分析入門」

・エゴグラム ひと目でわかる性格の自己診断

まつお けいすけ

まつおけいすけ

全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー 中学時代いじめを受け、毎日死ぬことばかり考えていたとき担任の先生に救われました。 今度は私が『心の居場所がない人たちの居場所になる!』と決め、プロの心理カウンセラーになりました。現在は福岡でカウンセリングやメンタルの講師等、心に寄り添う活動をしています。夢は『自死をなくすこと』です。